マイホームを持つという事=新築住宅といった考えはまだまだ根強いようです。

新築住宅の持つイメージとして、全てが新しい、建てる位置も選ぶ設備や仕上げ材も自由度が高いといったイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?

新築住宅でも意外と自由ではないところがあるという事をお伝えいたします。

 

自由ではない新築住宅

第1位 建売住宅

建売住宅は不動産屋さんが、事前に決められた土地に不動産屋さんが決めた仕様で建てられています。したがって、既に決定されている物で良いかどうか判断しなければなりませんので、全く自由度はありません。

 

第2位 ハウスメーカーの企画住宅

ハウスメーカーの企画住宅土地に関しては自由に選べますが、好みの地域の売れる空き地を探すのは至難のようです。良いエリアは既に居住されているか、空き家付で放置されている方が多いでしょう。

ハウスメーカーの企画住宅は予算があらかた決められていて、それに合わせて間取りや仕様が決められています。数パターンが決められていて、その中から選ぶシステムとなっているメーカーがほとんどです。そのパターン以外の間取りにしたいとか、自分の好みの仕様に変えたいとなると、メーカー指定以外となると追加コストとなるようです。

第3位 注文住宅

注文住宅に自由度がない?そんな訳無いでしょ!と思ってしまいますが、実は自由ではない所があります。

注文住宅それは、ご自身の予算に縛られる不自由です。「私はマイホームにはお金に糸目をつけなくて良い」なんて人はほんの一握りの方だと思います。

ほとんどの方が月々の収入が決まっていますので、その収入の中で払っていける範囲で予算を決める事となります。その中で家を建てるのに最低限必要な所から予算が取られます。

まず、土地が最低限必要です、土地に関しては希望の場所に空いている土地があれば良いですが、既に住宅が建っていたり、使われていたりして、予算と合わなかったりして中々希望の場所が見つかりにくく、少し郊外に場所を妥協したりする事となります。

次に新築住宅では、基礎構造部分に予算を取られます。基礎、柱、梁、屋根、外窓で家として 雨、風をしのぐのに最低限必要な部分です。全体のおおよそ半分強が占めます。その次に水道設備、電気設備、断熱、内壁、天井、内装建具ときて8割~9割を占めます。残りの1~2割の部分で、ご自身の好きな仕様や色や柄を決めますが、予算が限られると、ここで妥協せざるを得ないケースとなります。

そうすると、結局他と変り映えのない企画住宅のような家となるでしょう。

「新築は自由で新しい」それがまかり通っている日本人の信念は中々変わらないようですね。

 

ちなみに私が不自由ではない注文住宅の新築住宅を建てても問題ないと思われる人

  1. 40歳前で収入が平均より上で、安定している人で永住する覚悟の有る方
  2. 40歳を超えた人は自己資金が住宅取得資金の3割以上お持ちで安定した収入の有る方、若しくは子供がいなくて夫婦のみの方。
  3. 一次産業でご自身の土地があり、次世代に引き継ぐ可能性のある方。
  4. 住宅を現金一括で支払える程収入と貯蓄のある事業家の方