■“マイホーム購入で失敗しない5つの秘訣”■
“マイホーム購入で失敗しない5つの秘訣”と題しまして、
マイホーム購入する際の秘訣を数回にわたってお伝えしています。

(参考資料:人生変わる「安くて良い家」中古住宅の選び方がわかる本)

秘訣④ リフォーム・リノベーション(中古戸建て物件)その3

築年数で見るリフォームポイント。

10年毎に見るリフォームすべき場所

築年数で見たとき、リフォームしておきたいポイントは3カ所。

1つは築10年で、ここでは外壁や屋根など外まわりからチェックして、破損やひび割れなどがあれば修繕しておきたい所です。とは言え、築10年であっても前所有者が築年前に修繕していれば問題ないので、最初にメンテナンスの履歴はチェックした方がいいです。(と言っても私の自宅も築16年になりますが、今だにノーメンテナンスです、外壁はモルタルなので色落ちは目立ちますが、コーキング等は劣化が見られません、屋根は冬期間の雪で塗装の落ちが目立ってきたので、メンテが必要と感じている今日この頃です。)

続いて2つ目は築20年、クロスや床材などの内装を見直しつつ、浴室やトイレの状態も確認したい時期です。このころになると、ボイラーやストーブや調理器具の寿命がきます。

そして、築30年以上となると、フルリフォームの検討を考えるべきでしょう。特に北海道は夏と冬の寒暖差が激しいため、断熱性能の違いで、住宅の劣化の進み具合にもかかわってきます。

私は高性能リフォームの検討をまず先に考えてほしいです。そこまで、手が回らない場合は、水道、ガスといったライフラインは最低限、点検、必要であれば修繕しておきましょう。

給湯設備の既存機器の調査方法

ガスや灯油を熱源とする給湯機は、10年前後が改修の目安です。また、配管等は30~40年が目安となっています。しかし、種類や維持管理によって変わりますので、使用年数、劣化状況を確認し、交換が必要なものを判断します。

ただし、既存の給湯設備・配管を使用するには安全性の確認はもちろん、改修により建物が高断熱・高気機密化した場合には、以下の注意が必要です。

・室内開放型の燃焼器具は使用不可です。(断熱改修の有無にかかわらず)

・FF式給湯器の給排気筒の目詰まりやつぶれがないか確認する。(ホースのはずれ、雪による外部の破損をチェック)

・小屋裏、床下などの既存配管の保温を確認する。

「(一社)北海道建築技術協会 2013高性能リフォームの計画」参照

北海道における高性能リフォームの必要性について

図1-1は、全国の戸建住宅で消費される世帯当たりエネルギー消費量とその内訳です。しかも、全国と比べて、北海道は暖房用エネルギーの消費量が全エネルギー消費量の50%を占めています。

こうした状況のなか、暖房用エネルギー消費量を今後も着実に減らしてゆくためには、既存住宅の断熱改修が喫緊の課題であり、更に高性能なレベルの改修なくして、環境負荷低減の可能性は無いと言っても過言ではありません。

図1-3は、外気温が0℃の時に室温を20℃及び15℃に保つための必要エネルギー量です。北方型住宅ECOクラスの住宅では、断熱性の低い住宅に比べて1/2~1/10程度のエネルギーしか必要としないのです。特に超高性能改修では、暖房することなく室温15℃を保ちます。これは、窓からの太陽熱や人体などから発生する熱が、有効に作用するためです。災害時や、エネルギー需要のひっ迫に際して、最低限の室温を保つことのできる性能は、大変な安心をもたらします。寒冷地の住まいの安全と健康を守ることからも、高性能リフォームは大きな価値があります。

「(一社)北海道建築技術協会 2013高性能リフォームの計画」参照

以上の事から、高性能リフォームは北海道地域では大きなアドバンテージとなり、現在の新築と同性能とすることにより、行う価値が十分にあると言えるでしょう。

当事業所はこのリフォームを一番に推奨いたしております。