不動産で出てくる面積単位「1坪」「反」「町」って一体何㎡かご存知ですか?

住宅を建てる時や、不動産を購入しようとする時にでてくる面積で「この住宅を建てると坪あたり○○万円になります」とか、「この土地は○坪あります」とか言われて、なじみのない面積の単位に戸惑う方は結構いるのではないでしょうか?

私はわかりやすい所で、「1坪」はだいたい畳2枚程度です」と説明しますが、ここ最近、畳もなじみなくなってきました。

そもそも不動産登記上は㎡表示でしかダメなようで、坪表示は公式の表示では無いようです。しかし、現在でも㎡でいわれるより、坪で話をしたほうがぴんとくる方は少なくはないと思います。「坪あたり何万円です」とか「あの土地は○坪あります」とか・・・

坪はいつごろからどのように使われ始めたか?

私もこの辺は詳しくは知りませんでしたが、ざっとしらべると、奈良時代に遡り、奈良時代の養老令(行政に関する規定)の中に、「長さ30歩、幅12歩の広さを1段とする」といった記述があります。この1段は360歩を意味し、1歩四方は約1.8m四方をさしています。ここから「1歩=ヒトツホ→ヒトツボ」と読まれるようになり、「一坪」へと言葉が変わっていったと推測されているようです。

坪を平方メートルにすると?

1坪は6尺×6尺(1間×1間)です。6尺は1間、1尺は0.30303mなので6尺は1.81818mです。したがって1坪は1.81818×1.81818=3.3057785・・・㎡となります。

不動産登記法上小数点第3位以下は土地も建物も切捨てのようです、建築確認申請上では3位以下は切上げのようですが、もし坪あたり3.30㎡で割るとこれまた誤差がでますので、3.305㎡で割ってからの切り捨てが誤差がないようです。

ちなみに1反(300坪)=991.736㎡、1町(3000坪)=9917.36 1ヘクタール(10,000㎡)とほぼ一緒です。

ちなみに建物の場合は6尺(1間)を1.82の場合と1.8で設定する場合と様々ですので、どちらに設定しているか注意が必要です。これが8間とかになると0.02m×8=0.16mの誤差がでてきたりしますし、1.82×1.82=3.3124㎡と1.8×1.8=3.24㎡では誤差がでてきます。

土地に関しましては、1.81で計算しているのと1.818で計算している場合があるようです。現在は間や尺表示はダメなようですが、古い登記地図で間表示でしている図面も見受けられます、その時1間=位で計算するかで誤差が出るでしょう。

私は以前この誤差で測量図の寸法が勘違いされているのではといった図面に遭遇したことがあります。隣地同士の見解と測量図にそって落とされた境界杭に誤差が生じていたと思われます。(6間=1.818×6=10.91m測量図、隣地者の見解6間=1.81×6=10.86その差、1宅地辺り5㎝で3宅地目のずれが15㎝ほどあった。)

1間の認識の違いにより、測量図が完全に合っているわけではないことがわかりました。

まとめ

1坪(3.305㎡)=1間(6尺)×1間(6尺)

1反=300坪(991.736㎡)  1町=3000坪(9917.36㎡)

でした。