■“マイホーム購入で失敗しない5つの秘訣”■
“マイホーム購入で失敗しない5つの秘訣”と題しまして、
マイホーム購入する際の秘訣を数回にわたってお伝えしています。
(参考資料:人生変わる「安くて良い家」中古住宅の選び方がわかる本)
秘訣③ 物件の選び方(中古戸建て物件)<外回り編>
秘訣②では住むエリアについてお話しました。秘訣③では物件に焦点をあててお話いたします。
「家探し」は「自分探し」でもある。
家探しで大切な事を伝え忘れていましたので、おさらいも含めて申し上げます。
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自分はいったいどんな家に住みたいのか?
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そこでどんな暮らしをしたいのか?
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どんな街に住みたいのか?
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なぜ、その街でないといけないのか?
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自分にとって必要な空間は何か?
そこに住むという事はある程度の覚悟が必要と思われます。したがって、安易に場所を決めたり、物件を決めたりせず慎重に決めたいものです。
しかし、いろんな情報を入手していくうちに、途中で「いったい自分は何を探しているのか?」とわからなくなってしまう事があると思います。住まいを探すというのはめったにある事ではないので、無理もないでしょう。
そんな時、上の基本原則を家族で決めておいて、迷ったら振り返っておけるようにしておきましょう。
それでは、物件の選び方に進みたいと思います。
今回は少しボリュームがありますので、小分けにしていきます。まずは、<外回り編>からお伝えいたします。
建物全体をチェック!
ひび割れや腐食だけではなく建物の外観・形状からも劣化状態は判断できる!
建物チェック項目 √ A. まずは建物から離れて形状を確認 1.建物全体の形状はどうなっているか
2.変形や変色はないか
√ B. 間近に寄って破損・変形・変色の状況を確認 1.遠目で見ておかしい部分
2.おかしい部分にすき間や腐食はないか
√ C. 遠目では気がつかない ひび割れやすき間を確認 1.外壁や基礎にひびや変形、変色している場所はないか
2.外壁のコーキング部分にひび割れはないか
√ D. 建物のデザインからも劣化を予測できる 1.特殊なデザインになっていないか、大きな連続する窓、ピロティなど
√ E. 水が入りやすいような場所がないか確認 1.地面近くに風窓がないか最近では豪雨で床下浸水することもある
一方からではなく四方から形状をみてみる
中古の戸建て物件を見てまわる際、覚えておきたいのは「最初に遠目から全体の形状を確認する」ということ。これは「建物状況調査」項目にも入っていることです。建物全体のひずみや全体から見ておかしいなと思ったら近寄ってみて確認するのが良いでしょう。
A.では1階より2階の方が極端に大きくはみ出しているケースやでこぼこが多すぎる、よくあるケースでは、南側に開口部が多すぎると耐力壁バランスが悪い場合があります。理想はなるべく四角に近い方が、耐力壁のバランスが良い事が多いです。
ざっと見た目で変形が見られた場合は実際測ってみると相当ずれている可能性が高いです。変色はメンテナンスをしているかどうかの基準となります。
気になるヶ所があれば近寄ってB.に進みます、遠くで見つけづらい破損や変形、変色はメンテナンスや防水上問題のあるヶ所をチェックします。
次にC.では基礎に関しては0.5㎜、深さ20㎜以上で既存住宅瑕疵保険ではNGとなります。著しくおおきくまたがった斜めの外壁のひび割れは構造的欠損の可能性が高いです。
外壁のコーキングのひび割れは、内部に漏水していると厄介です。現在の防水施工は2次防水で、内部に防水シートと防水テープで内部に水が浸入しないようになっていますが、築20年位の物件はそこまでシビアに防水していないケースがあります(中には防水シートを施工されていないケースも!)ので、チェックしておきたいです。コーキングのひび割れは最初にメンテしておきたい部分です。
D.Aで申し上げましたが窓が極端に南側にかたよっているケースや、出窓が多い場合、ベランダの下屋の部分壁の入隅部などは漏水の可能性が高い部分です。
そういった個所の内部から水漏れ個所をチェックしましょう。
E.浸水に関しましては、土地の位置や地形の問題もありますが、基礎の高さは「状況調査」項目には入っていませんが、現在の公庫基準では地盤面から40㎝です。少なくとも30㎝はほしいところですね。
といったところが、ご自分でできるセルフチェックだと思います。これ以上の状況を知りたいのであれば、「既存住宅状況調査・インスペクション」を頼んだ方が無難かと思われます。
インスペクションに関しましては、後ほどお役立ち情報でのべさせていただきます。