■“マイホーム購入で失敗しない5つの秘訣”■
“マイホーム購入で失敗しない5つの秘訣”と題しまして、
マイホーム購入する際の秘訣を数回にわたってお伝えしています。

(参考資料:人生変わる「安くて良い家」中古住宅の選び方がわかる本)

秘訣③ 物件の選び方(中古戸建て物件)<内装編>

秘訣③の続き、内装編です。

パッと見の美しさではなく本質的な部分を見よう
その家の中で暮らしている自分を想像しながら細かくチェックしよう!
(外装で気になった部分は家の中からも確認)

雨漏りがあると柱や梁などの木材が腐食していることも…

木造住宅で恐ろしいのは、雨漏りによる柱・梁・土台などの木材の腐食です。そのため、外から見たときひび割れていた場所や、変形・変色していた場所は、まず雨漏りしていないかを心配したいですね。雨漏りに関しては、天井や入隅だけではなく、サッシまわりにも要注目です。窓を開けっ放しにしていたことで仕方なく濡れてしまい、下部分が変色していることもあるが、上部分が変色していると建物自体が雨漏りしている可能性が高いでしょう。

  • 生活導線を想像しながら歩いて平衡感覚を確認すんでいるつもりで歩きまわる!①歩いてみながら違和感がないか、平衡感覚がおかしくならないか家が傾いていると致命的です。6/1000以上の傾きは、かし保険不認可です。しかも住んでいて気持ちが悪くなり、健康被害が出てきます。
  • 歩いているとき沈み込むような場所がないか確認重さで沈む場所は腐食が原因の可能性も!①床に沈み込む場所はないか(木材が痩せているだけか、腐食しているのかプロに確認してもらう)
  • 外から変形・変色があった部分の雨漏りを確認雨漏りをしている箇所は変色している①外から見ておかしい部分は内側でどうなっているか②天井やサッシに雨漏りはないか
  • 水まわりの設備は水を実際に出してみる赤水が出続けないか排水まわりをすべて確認①赤水が出ないか②配管からおかしな臭いがしないか
  • 入隅(壁の内角)に隙間がある場合は変形の可能性あり浴室の隙間は水が入り放題なので要注意!①各部屋の入隅に隙間はないか②浴室に隙間はないか
  • 点検口がある場合は開けて覗くのも◎押入れのどに点検口がないかチェック①床下に水が溜まっていたり湿気を感じないか②雨漏り、変色しているところはないか
(その他設備の仕様もチェックしましょう。)

生活する上では、設備の仕様も重要なチェック項目です。使用によってはランニングコストが違ってきますので確認しておきましょう。

  • 下水が下水道管につながっているか?水道が公共用か?都市部では当たり前につながっている公共下水道管。町村部ではつながっていなかったり、供用開始から日が浅く、供用前に建てた物件はつなげていない物件があります。簡易水洗トイレ等で一見、水洗化に見間違える場合がありますので、外部に下水道管の掃除口があるかどうかチェックしましょう。また、上水道が地下水の場合があります。外に公共の水道メーターが付いているか確認しましょう。原則、供用部分は下水道法によりつなげなくてはならない事になっているため、改修工事が必要になってきますので要チェックです。
  • 暖房設備、給湯設備の燃料は何か? 石炭こそ見られなくなりましたが、現在は様々な燃料形式の設備が普及してきました。主な燃料としましては、灯油・ガス(都市・プロパン)・電気(オール電化)が一般的です。これも御自分の好みの設備に変更したい場合は、そこそこの改修工事が必要になってくる場合がありますので用チェックです。実はこの項目は家の断熱性能と密接に関わってきます、また、最近はエコ設備がいろいろ登場してきました。自治体によっては、設置補助を出しているところがありますので、設備事業者に聞くよりも、断熱性能に詳しい設計士に伺う事をお勧めいたします。また、著湯式の電気ボイラーを設置する場合は最低限畳半畳分のスペースと床補強工事が必要になってきますので、どちらが良いか設置工事の事も考えて選択する必要があります。やはりこの辺も専門の業者か、設計士に伺ったほうが得策です。
  • 電気のブレーカーのアンペア数のチェック電気のアンペア数が低すぎると、電化製品を使っている時にすぐにブレーカーが落ちてしまい、生活しづらくなりますので、ご自分の電化製品の使う頻度に応じて決定する必要があります。普通の御家庭は30Aもあれば十分かと思いますが、わからない場合は以前住んでいた所とのブレーカーのアンペア数を確認してみて下さい。
  • コンロの燃料のチェック一昔前はガスコンロが主流でしたが、最近はIHヒーターが普及してきました。オール電化の場合は無条件で装備されていますが、ご自分でIHに変更したい場合は200Vの引き込みが必要になります、またブレーカーの要領も50A以上に引き上げる必要がありますので、その分の工事費とランニングコストも見込む必要がありますので、ここも専門の電気業者に伺う事をお勧めいたします。
  • 換気設備のチェック

あながち見落としそうになるのがこの項目でしょう。見えない空気の事なので気が付かない方も多いかと思います。換気には大きく分けて外部換気と内部換気に分けられます。住んでいる中で健康に関わってくる部分ですので、確認が必要です。

 

 

まず、外部換気ですが、床下換気と小屋裏換気があります。しっかり通風しないと、湿気が溜まり劣化を進める原因となります。年数のわりに劣化が進んでいる物件はここがなされていない可能性が高いです。換気口の開閉ができないと、冬期に寒い思いをしますし夏期に開放しないと湿気がこもり劣化します。

 

また、最近は基礎断熱工法も登場してきました。この場合は換気口が外から見当たりません。内部の床下点検口から状況の確認が必要です。

小屋裏換気は軒天井に小さな穴が空いている部分がそうです。なるべく多くある方が換気状況はよろしいでしょう。また、あなが見当たらなくても軒天と壁際についていたり、屋根との取り合いについていたりするする場合がありますので、住宅の専門の業者か、設計士に確認してもらう事をお勧めいたします。

 

 


一方内部換気ですが、以前は壁際に開閉式の換気口が付いているのが主流でした。開閉が作動されるか確認が必要です。

シックハウス対策に係る法令が平成15年(2003年)7月1日から施行されていますので、それ以降の住宅は24時間稼働できる換気システムが導入されています。換気システムが通電されるとしっかり稼働するか確認がまず必要です。それと見落としがちなのが、フィルターの劣化状況でしょう、換気の種類のよりフィルターの位置が違いますのでわからない場合は、住宅専門の業者か設計士に伺う事をお勧めします。

 

以上の事が御自分で出来そうな範囲の内装でチェックすべき事項です。

やはり専門家でないと見落としそうな項目もございますので、専門の“既存住宅状況調査(インスペクション)”で基本的な部分のチェックとオプションで頼むとさらに詳しく検査していただけるのでお勧めいたします。